クレジットカード支払いができないときの対応マニュアル

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多くの方が、社会人になってから百貨店や電気屋やスーパーや楽天など買い物をした際に勧められて持つようになるクレジットカード。

非常に便利なカードです。しかし、使い方を間違えると大変なことになってしまいます。

クレジットカードで支払できない人に多いパターンが、友人に誘われて断れなかった高額な海外旅行代や、お金のかかる恋人とのデート代の出費や、退職から転職までの期間の生活費の支出などが原因で、収支バランスが崩れた瞬間の対応方法なのです。

この初動で、どういう対応をするかで、少し大げさですが、一生を左右することになります。


■ 第一ステージ

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初期であれば、クレジットカードの支払いができなくても、少額ですし親におねだりしたり、積立金を取り崩すとかの方法で解決することができます。

この段階での最善の解決策は、一度立ち止まって生活費について見直すことです。

自分で毎月の収支計算ができない人などは、FP(ファイナンシャルプランナー)などの専門家に相談すると良いと思います。

FPの方からは、収入と支出のバランスの見直しのアドバイスがいただけます。

サラリーマンの方

サラリーマンの方だと、毎月の収入は一定なので、支出面を中心に生活費全般の見直しと、自動車保険料や生命保険料の見直しにより、収支の範囲内で生活できるように、解決策のアドバイスで収支バランスを再構築することが可能となります。

ポイント

ここでのポイントは、この時点で生活を見直して、反省することです。

この段階で、一度反省して改心すれば良いのですが、一度クレジットカード払いの旨味を知ってしまった方は、次のステージに進んでしまいます。



■ 第二ステージ

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一度クレジットカード払いで失敗して、支払いができなくなった方の次のパターンは、毎月のクレジットカードの支払いのために、リボ払いに変更したり、キャッシングサービスの利用です。

リボ払いとは、クレジットカードでの支払い方法を分割払いに変更して、月々の支払い額を少なくする方法です。

メリット

毎月の支払い額を少なくすることができる点。それはそれで一時的には毎月の支払いができるようになります。

デメリット

総支払額は当初元本に対して2割程度増えてしまう点です。これを繰り返すと、毎月の返済額が増え、結果として、毎月の支払い額も総支払額も結構な額になってしまいます。

キャッシングとは

キャッシングとは、一括か分割でお金を無担保で借りることです。一時的であれば、今月分だけだから、来月には解消できるからと思いやってしまいます。クレジットカードをATMに入れて操作するだけなので、非常に簡単な借入れ手段です。

ポイント

ここでのポイントは、誰にも迷惑をかけずに簡単にお金を借りられてしまう手段が同じカードでできることです。

おそらく、このリボ払い変更サービスとキャッシングサービスの利用を始めた方は、次のステージに進んでしまいます。




■ 第三ステージ

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「この段階で、かなりのキャッシングでの借入残高やリボ払い残高があります。」

ついに、クレジットカードでの支払いができなくなり、クレジットカード料金の支払いが遅延となってしまいます。

やむを得ない事情で、延滞してしまう場合のマナーとしては、事前に連絡を入れること。支払い予定日の約束を必ず守ることです。

クレジットカードの支払いができなくなり、延滞してしまいますと、支払い日から2~3日、遅くても4日後にはカードが利用停止となり、クレジットカードが使えなくなってしまいます。

遅延損害金の発生

今までクレジットカード払い扱いになっていた、電気代、ガス料金、水道代、携帯代などの引落しができなくなってしまうため、自動的に延滞となってしまいます。引落し日の翌日から遅延損害金が発生してしまいます。

住宅ローンの審査に影響

独身者で持家がなく、これから住宅購入、住宅ローンを検討する方は要注意です。延滞を繰り返すと、住宅ローンの審査に通りにくくなります。

家族や会社にバレるストレス

ここで、精神的なストレスが発生します。それは、催促の電話や催促状が届くようになります。仮に、実家に暮らしている人は、必要以上に届く通知や催促状により、家族にバレる可能性が高くなります。想像してみてください。自分が不在の自宅に電話がかかってきます。電話に出るのは?大切な人ですよね。もしかしたら、カード加入時にあった会社への在籍確認の電話がかかってきてしまうのではないか、かなりのストレスを抱えます。もうこの段階ですと、親や配偶者には相談できません。親には勘当、配偶者とは離婚されるのではないかと、かなり悩みます。

信用情報がブラックへ

延滞から61日後、信用情報に延滞の記録を付けられて、信用情報がブラックになります。最終的に、延滞から2~3か月後、カードが強制解約されるため、そのクレジットカードの利用はできなくなります。一度強制解約されると、5年間は再交付ができなくなります。カード会社によっては、ある一定の期間内に、延滞がある一定の回数あると、会員資格が喪失してしまうクレジットカードもあるので、要注意です。

支払い原資が枯渇

始めのうちは、何としてもクレジットカードの口座引き落とし日までに何としても支払おうと、金融資産を売却したりして、支払い資金を工面します。しかし、キャッシングの枠やリボ払い残高がなくなってしまいますと、支払い原資がなくなってしまいます。

延滞に対する感覚の麻痺

一度延滞を経験してしまいますと、支払いに対する意識が低下して、延滞を繰り返すようになってしまいます。残念ながら、人間としての人格、モラルが無くなってきてしまいます。

ポイント

この段階でのポイントは、家族会議で解決策について話し合えるか、話せないかです。
親であれば、手が掛かっても可愛い子供です。これが、最後だぞ!もう一度頑張れと大抵はなります。しかし、家族からの信用は完全に失墜してしまいますが、何とか生活は再生できます。

家族会議が開けず、話し合いができなかったり、親に援助を拒否された場合には、配偶者に無理を承知で、へそくりのおねだりや学資保険などの解約やパートをお願いすることになります。

おそらく、夫婦仲は冷え込みますが、自己破産などされると子供の就職や結婚に影響が出るので受け入れてくれると思います。

この段階で、もう二度も修羅場を経験しているので、終わりにしたいものですが、実はもうこの段階まで進んでいると副作用が生じます。

生活水準を下げられない副作用

借入れなどの別ポケットからの資金で維持してきた生活。その生活レベルを落とすことは、容易ではありません。

例えば、可愛い我が子が楽しみに通っているピアノ教室、スイミングスクール、少年野球など退会させるわけにはいきません。持ち家なら、住替えも容易ではありませんし、今までの交際費を直ぐに減らすことも容易ではありません。

結局、新聞代や自分のランチ代やタバコ代など節約しますが、微々たる改善でしかありません。この段階でのポイントは、家族会議で一見解決したようになった状況もしくは家族会議が頓挫して破綻直前の状況ですので、どちらにせよ、かなりの崖っぷちです。




■ 第四ステージ

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しばらくの間、配偶者の努力や親からの援助で何とか時が経過します。

もうこれ以上の親への負担や家族への負担はできません。
遂には、新たな借入先を探し始めます。仕方ありません。大切な家族との生活を失いたくないからです。

クレジットカードの現金化なるグレーな手段も検討するかもしれません。

人間関係も捨て、友人や同僚からお金を借りたり、引っ越しのバイトや夜間の仕事など、本業に影響を与えるような副業をするかもしれません。

そうなると、周りの信用を失い孤立してしまいます。また、過労により体調を壊します。

最悪なのは、仕事も友人も失うことです。

この頃になると、キャッシングによる借入れやリボ払い残高であったり、延滞歴により、新規でのキャッシングやリボ払いができなくなります。

資金繰りができない日々を過ごします。




■ 第五ステージ

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裁判所から支払督促が届いたら、人生最大の究極の選択をすることになります。自分の資産の差押えに従い、住宅ローンなど場合によっては数千万円の借入れの一括支払を求められる可能性もあります。

借金問題の終着は、債務整理です。債務整理とは、自己破産、個人再生、任意整理などを行い、滞納金を減額するように交渉したり、支払い期間を延長したりすることです。

ちなみに、裁判所からの支払催促状は裁判所から送られてきた書類なので、拒否したり無視することはできません。法的拘束力がありますので、それを破ることは、犯罪だと思ってください。

自己破産すると、実はかなりの広範囲で影響が出ます。例えば、三親等以内の甥や姪の就職先に制限がかかります。具体的には警視庁への就職、警察官などにはなれません。一部の上場企業は興信所で身辺を調査しています。




■ 緊急対応して回避すべきは第2ステージ

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ステージ1からステージ5まで見てきましたが、さすがにステージ5だけは回避したいですよね。

では、どこまでであれば良いのでしょうか。答えは、当然ステージ0です。

この記事をお読みになっている方には、ステージ0の方は少ないと思います。

少なからず悩みを抱えている、どうにかしようと前向きに考えている方が多いと思いますので、私も正直に言います。


それは、ステージ2までです。
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\ステージ2までに、確実に借金を整理することです/

カードローンでお金を建て替えることができる内に、解決することなのです。

なぜなら、金融事故を起こした人には、どこからも借入れができなくなるからです。

クレジットカードが強制解約されたら、カード利用ができなくなり、資金繰りが急激に悪化してしまいます。

クレジットカードの滞納を解消する最善策は、一時的にカードローンでクレカの延滞料金を立て替えるという方法しかないのです。

カードローンと上手に付き合うこと、収入とローンの支払額を確実にコントロールするのです。



■ 総量規制対象外のカードローンで返済目途をたてる

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そもそも、クレジットカードは、大きく分けると銀行系、流通系、信販系があります。

クレジットカードの種類の違い

借入れを検討する際によく耳にする、総量規制とは、貸金業者やクレジットカード会社がお金を貸すときに、利用者の年収の3分の1を超えて貸付けてはいけないという法律です。
2010年に改正貸金業法によって規制されました。貸金業法消費者金融などの貸金業者の業務について定めている法律です。
また、総量規制対象の借入金とは

貸金業者からの借入(カードローン)
信販会社からの借入(カードローン)
③クレジットカード会社からの借入(キャッシング)
を指します。

また、総量規制対象外の借入金は、
①銀行系クレジットカード
②自動車ローン
③住宅ローン
④高額医療費
⑤顧客に一方的に有利になる借入など
を指します。

予備知識として、総量規制は個人向けの借入に適用されるので、法人向けのローンは対象外となります。

ポイント

ここでのポイントは、住宅ローンや自動車ローンは銀行や信用組合などのローンになるので、総量規制の対象外です。

いわゆる、銀行系クレジットカードは総量規制対象外なのです。


ステージ2で止めるなら、銀行系クレジットカードで借入れをまとめることが一番良いと思います。

意外に思われますが、審査基準は厳しくありません。

ただし、その会社のカードローンの利用が初めてであることが前提となります。

ステージ3まで進んでしまいますと、延滞履歴などにより、確実に審査に通りません。審査に通る内に対策することが重要なのです。


具体的なカードローンは、①プロミス②アコムアイフル④レイクが有名ですし、闇金など法律を犯す取立て行為とは無縁だと思われます。

駅前に無人店舗がありますし、手続きもネットで完結するので、誰にも知られずに簡単にスピーディな解決が可能なのです。

銀行系クレジットカードで借入れで解決

①プロミス
アコム
アイフル
④レイク

■ まとめ

クレジットカードの支払いができなくなった場合の最善策は、銀行系のカードで、「おまとめローン」を活用することをおススメいたします。

総量規制対象外のおまとめローンの活用で、複数の借入先を1本にまとめることで管理が楽になりますし、毎月の支払いを減らすことができます。

「顧客に一方的に有利になる借入」は、総量規制対象外なので、総量規制の上限を超える金額を借りることができます。